秘密基地(4)水盛りの原理

【2012.6.5の日記を転載】

傾斜地に建物を建てるので、今回は高い側の斜面を削って平らにしようという方針を決めたのは前述のとおり。
では、どれだけ削れば平らになるのだろう。
実はこの計画を実行する前に、練習用にと思って、クワやシャベルなどの農機具を収納するためのもっと小さな物置小屋を建てた。
その時も傾斜のある地面に柱を立てたのであるが、ざくざくと地面を掘り込んで、目で見た感覚で大雑把に水平と思われる位置と高さに基礎となる沓石(くついし)を埋め込んだ。
ところが、沓石に柱を置いた時に、同じ長さで切断しているはずの柱の上端の高さが4本とも全く違う。つまりでこぼこな地面に同じ長さの柱を立てた状態なので屋根となる上面がでこぼこなのだ。
結局、沓石と沓石の間に真っ直ぐなアルミの柱を乗せて、水平器で水平が出るようにちゃんと高さを合わせてやり直した。
すると出来上がった沓石の高さは目で見た水平の高さとは全く違う!こんなに高低差があったのかと驚かされた。4つの沓石の高さを合わせるために、何度も掘り起こして地面を固めて埋め戻すという作業を繰り返すことになり、非常に疲れたのだった。
「何事も基礎が大切」という言葉を正に基礎で体感した。良い経験をしたのだとポジティブシンキング。

そんな経験をしたので、今回は基礎で失敗したくない。色々調べていると、土地の水平を測定するのに「トランシット」という装置があるらしい。詳しくは知らないのだが、道路脇とかで1人が赤と白のシマシマの棒を立て、離れたところで別の人が何か機械を覗いているやつ。多分あれだと思う。
そうか。あれは地面の高さを測っていたのか。
しかしながら、シロウトである私は当然そんな物は持っていないし、借りてきても使う技術がない。さらに調べていると「水盛り」という原始的かつ素晴らしい方法があるのを知った。
水はどんな形をした容器入れても水面は同じ高さになる。

20120605_2179

ホースに水を入れた場合は両端の水面は当然同じ。

20120605_2178

この原理を利用したのが「水盛り」である。
専用の「水盛り缶」というものも存在するらしいが、簡単に作れそうなのでこれも自作。
ペットボトルの先に100円ショップで入手した円錐状のものに小さな穴が開いた「自動水やり器具」を装着。そのままでは穴から水が出てしまうので壁やタイルの補修なんかに使うシリコン材を充填してふさぐ。先端をはさみで切り、これまた100円ショップで入手した熱帯魚のエアポンプ用の半透明なチューブを付けた。

【自作水盛り缶の画像】

20120605_2315

以下、「水盛り」の手順
1.「水盛り缶」を建築予定の土地の中心くらいに杭を打ってぶら下げる。
2.中に入った水をこぼさないように注意しながら、4本の杭のそれぞれにホースの先を持っていき、水面の印をつける。
3.ペットボトルの水面の高さと4本の杭につけた印の高さは必ず同じになっているはず。
4.印から何cm下がったところを基礎石のてっぺんにするとかを決めると、全ての基礎が同じ高さになる。(平らな地面を作ったのと同じ効果)

20120605_2204

と、まあこういう理屈なのだ。
昔からある手法なんだろうけど、私のように知らなかった人間にしてみれば天才的な発想である。
先人の英知に感謝したい。